【書評】『風の中のマリア(百田尚樹)』~オオスズメバチの一生を描いた最高の感動作~ - ラプラスの本

【書評】『風の中のマリア(百田尚樹)』~オオスズメバチの一生を描いた最高の感動作~

小説
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つかた
つかた

ラプラスさ~ん
意外な名作はありますか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!風の中のマリアだね♪

つかた
つかた

どんな内容の本なのですか?

ラプラス
ラプラス

ネタバレなしで紹介していくよ♪





こんなあなたにおすすめ
  • 百田尚樹さんの小説が好きなあなた
  • 感動的な小説が好きなあなた
  • 昆虫を主人公にした小説が好きなあなた


はじめに

1-1. 『風の中のマリア』はオオスズメバチが主人公


『風の中のマリア』の著者は百田尚樹さんです。
百田尚樹さんの小説では初めて、人間以外が主人公になっています。
主人公はオオスズメバチです。
日本では毎年20人以上が命を落としている危険な生き物です。
そんなオオスズメバチの一生を描いたのが『風の中のマリア』です。



1-2. ラプラスの一言感想


ラプラス
ラプラス

評価:★★★★★★★★☆☆(星8つ)

オオスズメバチの一生を見事に描いた感動作品だね♪

【良かった点】

●オオスズメバチの一生を見事に描いている

主人公であるマリア(オオスズメバチ)が、生まれ、飛翔し、戦い、そして死ぬ。
そんな一生をマリアの視点で見事に描いています。
自分自身がマリアになったように読むことができる作品です。
30日間という短い一生を彼らオオスズメバチは、
生きるか死ぬかという日々を一生懸命生きているのだと知ることができました。

物事を多角的にとらえられるようになる

この本を読むまで、オオスズメバチは人間を殺す怖い生き物というイメージでした。
しかし、オオスズメバチにはオオスズメバチなりの正義があることがわかりました。
オオスズメバチの視点で物事を見ることによって、視野が広がりました。
世界は自分(人間)中心に動いているわけではなく、
各々の正義を基に動いている
のだと実感することができました。



【悪かった点】
オオスズメバチが人間的な知識を持ちすぎている
オオスズメバチがゲノムについて話しているのは、少し無理があるように思えました。
登場人物の都合上、オオスズメバチに語らせるしかないのはわかりますが。
オオスズメバチが中学生~高校生くらいの知識を持っている設定には疑問を持ちました。





あらすじ


つかた
つかた

ラプラスさ~ん

『風の中のマリア』のあらすじを教えてください

ラプラス
ラプラス

説明しよう♪


命はわずか三十日。ここはオオスズメバチの帝国だ。
晩夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。
幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。
ある日出逢ったオスバチから告げられた自らの宿命。
永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。

引用:amazon





『風の中のマリア』を購入した理由


つかた
つかた

なぜラプラスさんは
風の中のマリア』を買ったんですか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『裏表紙に書かれていた「命はわずか30日」』という言葉で決めたよ!




3-1. 命はわずか30日


裏表紙に「命はわずか30日。ここはオオスズメバチの帝国だ」と書かれていました。
オオスズメバチの寿命が30日と知らなかった私には衝撃でした。
もっと長生きだと思っていました。
あの人間をも殺す獰猛なオオスズメバチが30日間で、
何をし何を考えているのか気になりました。


3-2. 百田尚樹さんの小説

ほぼすべての小説を読んでいるくらい百田尚樹さんの小説は好きです。
読んでいない小説は『殉愛』と『リング』だけです。
百田尚樹さんの小説であるから、というもの購入した理由のひとつです。



『風の中のマリア』のおすすめポイント


つかた
つかた

風の中のマリア』のおすすめポイントはどこですか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
オオスズメバチの一生を体験できる』と
オオスズメバチに詳しくなれる』だね♪




4-1. オオスズメバチの一生を体験できる


主人公であるマリアを通して、オオスズメバチの一生を疑似体験できます。
毎日毎日が生きるか死ぬかの戦いである昆虫の世界を感じられます。
そして、マリアと同じ時期に生まれた仲間が減っていくのを悲しみ、
オオカマキリとの戦いに興奮することができます。
特に、マリアが死ぬシーンの描写は悲しかったです。


4-2. オオスズメバチに詳しくなれる

あなたはオオスズメバチの社会が、なぜ女王バチしか卵を産まないのかご存じですか?
私は全く知りませんでした。
その理由は、
自分で子供を産むと遺伝子共有率が50%なのに対して、
女王バチが子供を産むと遺伝子共有率が75%になるから
ということでした。
合理的な考えですね。
このようにオオスズメバチについての知識が増えます。
きっと、話のネタになりますよ。





さいごに


感動的な小説が好きなあなた
昆虫を主人公にした小説が好きなあなた
そんなあなたに『風の中のマリア』はおすすめの一冊です。





つかた
つかた

最後まで読んでいただき

ラプラス
ラプラス

ありがとうございました♪


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