【書評】どんでん返しの連続!『六人の嘘つきな大学生(浅倉秋成)』~2022年 本屋大賞ノミネート作品~ - ラプラスの本

【書評】どんでん返しの連続!『六人の嘘つきな大学生(浅倉秋成)』~2022年 本屋大賞ノミネート作品~

小説
スポンサーリンク


つかた
つかた

ラプラスさ~ん
どんでん返しがある小説はありますか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!『六人の嘘つきな大学生だね♪

つかた
つかた

どんな内容の本なのですか?

ラプラス
ラプラス

ネタバレなしで紹介していくよ♪






こんなあなたにおすすめ
  • どんでん返しがある小説が好きなあなた
  • 大学生時代就職活動を経験したなあなた
  • 人間模様を描いた小説が好きなあなた



はじめに


『六人の嘘つきな大学生』2022年本屋大賞ノミネート作品です。

本屋大賞は、全国の書店員さんが自分自身が読んで面白かった本を選び、
投票するものです。

2004年の第1回から2022年の第19回までの本屋大賞ノミネート作品は、
それぞれ少なくとも1冊は読んでいます。
(読んだ時期は2008年頃以降です)

個人的には直木賞などの賞より、私たちの感覚に近い賞と思っています。





あらすじ


つかた
つかた

ラプラスさ~ん

『六人の噓つきな大学生』のあらすじを教えてください


ラプラス
ラプラス

説明しよう♪


成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。
最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、
ディスカッションをするというものだった。
全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、
本番直前に課題の変更が通達される。
それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。
仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。
内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。
個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。
彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

引用:amazon


ラプラスの一言感想


ラプラス
ラプラス

評価:★★★★★★★☆(星7つ)

どんでん返しにワクワクする作品だね♪

【良かった点】

●どんでん返しにワクワクする

どんでん返しにワクワクドキドキしました。
伏線回収が見事です。

意外な内定者、意外な犯人、そして、衝撃のラスト!
ラストの波多野祥吾が㈱スピラリンクスに宛てた手紙は衝撃です!
「ブルータス、お前もか」という気持ちでした。

就職活動という混乱期ですので、
犯人が告発文を用意した理由やラストの波多野祥吾の手紙は少し理解ができます。

就職活動を経験したあなた
特に、グループディスカッションを経験したあなたにも読んでほしいです。


人間模様を見事に描いている

就活生6人共、キャラが際立っています。

「波多野祥吾」はまっすぐな性格の人物
「久賀蒼太」はリーダーシップのある完璧な人物
「袴田亮」は大柄な頼りがいのある人物
「矢代つばさ」は海外旅行好きの超絶美人
「嶌依織」は清純派女優系の美人
「森久保公彦」はコミュニケーションが苦手な人物
として描かれており、登場人物を覚えるのが苦手な私は助かりました。

そんな彼らが六通の封筒により、阿鼻叫喚するシーンは、
人間模様を見事に描いていると思います。



【悪かった点】

封筒の中身は6つ中3つは大した内容ではない
帯に『ここにいる六人全員、とんでもないクズだった』と書いてありましたが、
3つ封筒の内容は確かに、人としてどうかと思いましたが、
残り3つは人として許されないような内容ではなかったのが、残念でした。
もう少し衝撃的な内容を期待していました。





『六人の噓つきな大学生』を購入した理由


つかた
つかた

なぜラプラスさんは
六人の噓つきな大学生』を買ったんですか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『帯に書かれていた「すべての伏線を、見破れ」』という言葉で決めたよ!



4-1. すべての伏線を、見破れ


帯には赤文字で『すべての伏線を、見破れ』と書かれていました。
伏線回収小説が大好きな私としては読まないわけにはいきません!
いったいどんな衝撃的なラストが待ち受けているのかワクワクし、購入しました。



4-2. 会社の同僚が紹介してくれた


会社の同僚が『六人の噓つきな大学生』がおすすめと紹介してくれました。

良い本に出合うためには、
人が勧めた本も読むと良い、と思っている私は翌日購入しました。

自分だけではどうしても読む小説が偏ってしまいます。
人のフィルターを通すことで素晴らしい本に出合う確率を上げています。


『六人の噓つきな大学生』のおすすめポイント


つかた
つかた

六人の噓つきな大学生』のおすすめポイントはどこですか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『人間の二面性を感じられる』ことと
就活時の緊迫感』だね♪




5-1. 人間の二面性を感じられる


最終選考に残った6人は6人全員合格に向けて、協力していきます。
その頃は相手の良い面ばかりを見ています。
それは当然で、6人共自分の良い面を相手に見せているからです。

しかし、最終選考時の告発文の入った封筒で状況は一変、
相手の悪い面を見てしまい、険悪な雰囲気になります。

ここまでだと単に善人だと思っていたのに、悪人だった、だけですが、
これには続きがあります。

果たして、
彼らは善人なのか、それとも悪人なのか、
それとも善人でも悪人でもないのか―

気になる結末はぜひ本で♪




5-2. 就活時の緊迫感を再び味わえる


大学時に就職活動をした人には共感してもらえると思います。
あの就活時の緊迫感。

いったい何を見て合否を決めているのかわからず不安になる日々・・・
グループディスカッションときの独特の緊張感・・・

忘れかけていたそんな日々を思い出し、
なぜ自分は今の会社を選んだのか、初心に帰ることができます。



さいごに


どんでん返しがある小説が好きなあなた
人間模様を描いた作品が好きなあなた
そんなあなたに『六人の噓つきな大学生』はおすすめの一冊です。





つかた
つかた

最後まで読んでいただき

ラプラス
ラプラス

ありがとうございました♪



コメント

タイトルとURLをコピーしました