【書評】300年の謎に挑め!『フェルマーの最終定理(サイモン・シン)』 - ラプラスの本

【書評】300年の謎に挑め!『フェルマーの最終定理(サイモン・シン)』

小説
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つかた
つかた

ラプラスさ~ん
数学を扱った面白い小説はありますか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!『フェルマーの最終定理だね♪

つかた
つかた

どんな内容の本なのですか?

ラプラス
ラプラス

感動の数学ノンフィクション小説さ!
数学の知識がなくても読みやすい本となっているよ!
紹介していくね♪





こんなあなたにおすすめ
  • 数字、数学が好きなあなた
  • フェルマーの最終定理を聞いたことがあるあなた
  • 数学者の苦悩と達成感を知りたいあなた



はじめに


つかた
つかた

ラプラスさ~ん
フェルマーの最終定理って何ですか?


ラプラス
ラプラス

ズバリ!『数学の超難問だね♪


フェルマーの最終定理は次のようなものです。


フェルマーの最終定理

3以上の自然数nについて

                  Xn+Yn=Zn

となる自然数X、Y、Zは存在しない



自然数とは1、2、3、4・・・のような数字のことです。
自然数nが3以上というところがポイントです。
なぜならば、n=2にするとあの有名な三平方の定理(ピタゴラスの定理)になりますから。


三平方の定理

                  X2+Y2=Z2


自然数nが3以上になった瞬間、自然数X、Y、Zが存在しなくなります。

フェルマーの最終定理は中学生くらいの知識があれば

方程式の意味は理解可能

というところが多くの人を惹きつける魅力のひとつでしょう。

私も中学生のころ、適当な自然数を入れてフェルマーの最終定理で遊んだ思い出があります。
もしかしたら『自然数X、Y、Zが見つかるかも』と思っていました。
もちろん、見つかりませんでしたけどね。



あらすじ


つかた
つかた

ラプラスさ~ん

『フェルマーの最終定理』のあらすじを教えてください

ラプラス
ラプラス

説明しよう♪



17世紀、ひとりの数学者が謎に満ちた言葉を残した。
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、
            余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」
以後、あまりにも有名になったこの数学界最大の超難問「フェルマーの最終定理」への挑戦が始まったが――。
天才数学者ワイルズの完全証明に至る波乱のドラマを軸に、
3世紀に及ぶ数学者たちの苦闘を描く、感動の数学ノンフィクション!

引用:amazon


フェルマーが残した

私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、
             余白が狭すぎるのでここに記すことはできない

こんなこと言われたら気になりますね!

ちなみに、
現在ではフェルマーは証明をできなかった、できたと勘違していたというのが主流です。




ラプラスの一言感想


ラプラス
ラプラス

評価:★★★★★★★☆(星7つ)

数学者の苦悩と達成感を味わえる作品だね♪

【良かった点】

●数学者の苦悩と達成感を味わえる作品

主人公(ワイルズ)はフェルマーの最終定理を証明するために、屋根裏部屋にこもります。
1人孤独にフェルマーの最終定理に取り組みます。

あなたも想像してみてください。
証明できるかどうかもわからないものに人生のすべてをささげたのです。
たった1人で・・・

そして、やっとの思いで主人公(ワイルズ)はフェルマーの最終定理を証明しました。

本書では主人公(ワイルズ)の苦悩と達成感を見事に描いていました。

特に、苦悩の部分がよかったです。
比べるのも失礼ですが、私も大学院で研究をしていました。
あの頃の苦労も蘇り、主人公(ワイルズ)に共感しました。
本当に1人で研究するのはつらいのですよ。



●著名な数学者を知ることができる

ピタゴラスの定理(三平方の定理)で有名なピタゴラス、
フェルマーの最終定理で有名なフェルマー、

世界一美しい式と言われる 『e+1=0』で有名なオイラー。

そんな彼らの半生を知ることができます。
数学の歴史も知ることができますので、知識が広がります。



【悪かった点】
一部数学の説明が理解できない部分がある

一部、理系の私でも理解できない数学の説明があります。
私は小説として読んでいましたので、わからないところは深く考えず読んでいました。
ですので、特に気になりませんでした。
しかし、理解しようと読むと途中で読むのをやめる人が続出しそうです。
数学アレルギーの人にはつらいと思います。





『フェルマーの最終定理』のおすすめポイント


つかた
つかた

フェルマーの最終定理』のおすすめポイントはどこですか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『数学の知識がなくても十分楽しめる』ことと
フェルマーの最終定理の証明には日本人も関わっている』だね♪


4-1. 数学の知識がなくても十分楽しめる


本書『フェルマーの最終定理』はノンフィクション小説です。
学術書ではありません。

ですので、数学の知識がなくても十分楽しめます。

数学の専門用語が出てもできるだけ簡単に説明されています。
たとえ、理解できない部分が出ても読み進めていけば問題ありません。

数学の知識がないから読めないと思っているあなた、気にする必要はありません。
数学を専攻していない私でも楽しく読めましたので、大丈夫です。


4-2. フェルマーの最終定理の証明には日本人も関わっている


私は本書『フェルマーの最終定理』を読むまで、
ワイルズが1人でフェルマーの最終定理を証明したのだと思っていました。
実際はワイルズが証明をするまで、様々な数学者が証明を試みていました。

例えば、n=3はオイラーが
    n=4はフェルマー自身が証明をしました。


フェルマーの最終定理

3以上の自然数nについて

                   Xn+Yn=Zn

となる自然数X、Y、Zは存在しない



私が最も驚いたのが、フェルマーの最終定理の証明には日本人も関わっている
といことです。

ワイルズはフェルマーの最終定理を証明するために、谷山–志村予想を証明しました。
谷山さんと志村さんの2人の日本人なのです。

300年以上も証明されることがなかった難問の解決に
2人の日本人が関わっていたと知ったときは、嬉しくなりました。





さいごに


数字、数学が好きなあなた
数学者の苦悩と達成感を知りたいあなた
そんなあなたに『フェルマーの最終定理』はおすすめの一冊です。





つかた
つかた

最後まで読んでいただき

ラプラス
ラプラス

ありがとうございました♪



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