【30代未婚の教科書】『傲慢と善良(辻村深月)』 - ラプラスの本

【30代未婚の教科書】『傲慢と善良(辻村深月)』

小説
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つかた
つかた

ラプラスさ~ん
最近読んだ小説で衝撃を受けたものはありますか❓


ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『傲慢と善良(辻村深月さん)』だね♪


つかた
つかた

どんな内容の本なのですか❓


ラプラス
ラプラス

ズバリ!
30代未婚の男女に最も刺さる恋愛小説だね♪




こんなあなたにおすすめ
  • 30代で未婚のあなた
  • 30代で失恋を経験したあなた
  • 婚活がうまくいっていないあなた



あらすじ


amazoのあらすじには次のように書かれています。

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。
その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。
2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者が贈る、圧倒的な”恋愛”小説。

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少なくとも400冊以上の小説を読んできましたが、最も私の心に刺さった小説です。


30代未婚の私に刺さった言葉3選


私と同じように次に紹介する3つの言葉のどれか一つでも共感したら、ぜひ『傲慢と善良』を読んでみてください。
きっと、あなた自身のことが描かれています。


2-1. 「自分は一生一人で過ごすのか」


32歳の架(主人公)は当時付き合っていた女性から結婚を迫られました。
しかし、架は父の死去等もあり、なかなか結婚に踏み切れず・・・
業を煮やした彼女は架のもとを去っていきました。
そして、その彼女が結婚することを知り、架は相当落ち込みました。


その際の架の言葉が私に刺さりました。
まさに私が今考えていることと全く同じではありませんか!

かつての恋人が、これから誰かと生涯をともに過ごすというのに、自分は一生一人で過ごすのか。ひとたびそう考えると、自分の四十代、五十代、この先のことが恐ろしくてたまらなくなった。
誰かと一緒に生きたい。
自分と生きてくれる誰かと、家庭を持ちたい。


私自身、一人で生きていくことに何の疑問も持っていませんでした。
しかし、34歳のある時、ふと「自分は一生一人で過ごすのか」と思うと、恐怖を覚えました。
ですので、この言葉はかなり私に刺さったのです。




2-2. 「結婚などせずに、このままずっと変わりたくない」


架(主人公)は、失踪した真実(婚約している女性)を探すため、真実がかつて利用していた結婚相談所の小野里を訪れました。
小野里の言葉は、どれも私に刺さりましたが、次の言葉が最も刺さりました。

親御さんに言われて婚活される方の大半は、結婚などせずに、このままずっと変わりたくない、というのが本音でしょう。三十にもなれば仕事も安定し、趣味や交友関係もそこそこ固まって、女性も男性も生活がそれなりに自分にとって居心地がいいものになりますから。けれど、そのまま、変わらないことを選択する勇気もない。結婚をしない、ということを選ぶ意志さえないんです



この文章を読んだ時に、私のことを言っている、と思いました。
私自身三十を過ぎて、仕事が安定し、趣味などで充実した毎日を送っていましたので。
しかし、たしかに変わらないことを選択する勇気もないし、結婚をしないということを選んだわけではありません。


なんとなく毎日を過ごしていたら、社会人10年目、未婚の34歳になってしまいました。
正直、結婚しなくてもいいかな、と思っていました。
ただ、この年になると、周りは結婚している人が多くなりました。
私だけが取り残されている気がしてきました・・・
ですので、この上記の言葉は私に刺さったのです。






2-3. 「ピンとこない、の正体は、自分につけている値段」


架(主人公)が結婚相談所の小野里のもとを去るときに、婚活につきまとう『ピンとこない』の正体を聞いた時の小野里の回答は次の通りです。


ピンとこない、の正体は、その人が、自分につけている値段です

値段、という言い方が悪ければ、点数と言い換えてもいいかもしれません。その人が無意識に自分はいくら、何点とつけた点数に見合う相手が来なければ、人は、”ピンとこない”と言います。―私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の値段とは釣り合わない

ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、皆さん、ご自分につけていらっしゃる値段は相当お高いですよ。



これほどグサっとくる言葉はあるでしょうか。
その文章を読んだ時に、なぜ私は人を好きになれないのかわかった気がします。
愚かにも、私は自分の値段を相当高く見積もっていたようです。


ひょっとしたら、あなたも”ピンとくる相手がいない”のは自分につけている値段が相当高いからかもしれません。




傲慢と善良の感想


私のように30代未婚の男女に最も刺さる小説だと感じました。
架(主人公)と結婚相談所の小野里との会話はもちろんのこと、そのほかの会話も私のことを書いているのでは、と錯覚するくらいに心に突き刺さりました。
もし、あなたも30代・未婚であるなら1度読んでみてください。
損はさせません!




つかた
つかた

最後まで読んでいただき

ラプラス
ラプラス

ありがとうございました♪



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コメント

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