【ラスト70ページを見逃すな】『硝子の塔の殺人(知念実希人)』~2022年 本屋大賞ノミネート作品~ - ラプラスの本

【ラスト70ページを見逃すな】『硝子の塔の殺人(知念実希人)』~2022年 本屋大賞ノミネート作品~

小説
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つかた
つかた

ラプラスさ~ん
どんでん返しがある小説はありますか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!『硝子の塔の殺人(知念実希人さん)』だね♪

つかた
つかた

どんな内容の本なのですか?

ラプラス
ラプラス

ネタバレなしで紹介していくよ♪





こんなあなたにおすすめ
  • どんでん返しがある小説が好きなあなた
  • ミステリ小説が好きなあなた
  • とにかく驚きたい小説を読みたいあなた



はじめに


『硝子の塔の殺人』2022年本屋大賞ノミネート作品です。

本屋大賞は、全国の書店員さんが自分自身が読んで面白かった本を選び、
投票するものです。

2004年の第1回から2022年の第19回までの本屋大賞ノミネート作品は、
それぞれ少なくとも1冊は読んでいます。
(読んだ時期は2008年頃以降です)

個人的には直木賞などの賞より、私たちの感覚に近い賞と思っています。





あらすじ


つかた
つかた

ラプラスさ~ん

硝子の塔の殺人』のあらすじを教えてください

ラプラス
ラプラス

説明しよう♪


雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。

地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。

ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、

刑事、霊能力者、小説家、料理人など、

一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。

この館で次々と惨劇が起こる。

館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。

さらに、血文字で記された十三年前の事件……。

謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。

散りばめられた伏線、読者への挑戦状、

圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。

著者初の本格ミステリ長編、大本命!

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ラプラスの一言感想


ラプラス
ラプラス

評価:★★★★★★★☆(星8つ)

ラスト70ページにワクワクする作品だね♪


【良かった点】

●ラスト70ページにワクワクする

ラスト70ページにワクワクドキドキしました。
伏線回収が見事です。


始めに事件の真相が語られたときに、正直、疑問が残っていました。
なぜあの人は、あの時にこういう発言をしたんだろう・・・
この事件の謎は解決していない・・・
などなど

しかし、ラスト70ページですべての伏線が回収されます。
本当にきれいさっぱり、すべての謎が解けます。


ここでネタバレができないのが、本当に残念で残念でたまらないくらいのラストです。

ちなみに、ハッピーエンドで終わりますので、気持ちの良い作品です。



●名探偵のキャラが際立っている

『硝子の塔の殺人』には、碧月夜という名探偵が登場します。
大事な所なので、繰り返します。
探偵ではなく、名探偵が登場します。

碧月夜は自分自身を名探偵と名乗ります。
私の知る限り、自分自身のことを名探偵と名乗るミステリ小説を知りません。
キャラが際立っている小説が好きですので、碧月夜という名探偵は愉快でした。

ちなみに、碧月夜が名探偵にこだわるわけは、作中で明かされます。



●ミステリ小説に詳しくなれる

碧月夜は超がつくほどのミステリマニアで、作中に有名なミステリの名前が登場します。
過去のミステリの流れを説明してくれるので、ミステリに詳しくなれます。
私の場合、次に読むべき作品を知ることができました。





【残念な点】

真犯人自体は意外ではない

残念な点を挙げるとすれば、真犯人自体は意外ではないことです。
ただ、これは仕方のないことかもしれません。
登場人物の中に犯人がいるという設定だと、必然的に真犯人は2,3人に絞られますので。


ただ、真犯人が過去に犯した犯罪は意外でした。
この犯罪もこの犯罪もか・・・という驚きはあります。







驚きの真犯人だけを求めるなら、深水黎一郎さんの『最後のトリック』ですね。




『硝子の塔の殺人』を購入した理由


つかた
つかた

なぜラプラスさんは
硝子の塔の殺人』を買ったんですか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『帯に書かれていた「島田荘司さんの言葉」』で決めたよ!



帯の島田荘司さんの言葉は次の通りです。

当作の完成度は、一世を風靡したわが「新本格」時代の
クライマックスであり、フィナーレを感じさせる。
今後このフィールドから、これを超える作が現れることはないだろう



御手洗潔シリーズなどで非常に有名な島田荘司さんが、
「これを超える作が現れることはないだろう」と述べる作品です。
気にならないわけがありません。


この文章を見た瞬間、即購入しました。






『硝子の塔の殺人』のおすすめポイント


つかた
つかた

硝子の塔の殺人』のおすすめポイントはどこですか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『フェアなところ』だね♪

つかた
つかた

フェアなところですか?



作中に真相を導くために必要な情報がちゃんと提示されます。
じっくりと読まなくても、ひっかかる発言や文章がちりばめられていることに気づきます。
そして、それらを理解することで確かに真犯人がわかるようになっています。


ミステリ小説の中には、ミスリードがひどすぎたり、誰も気づかないであろう謎がある作品もあります。
しかしながら、『硝子の塔の殺人』は謎の提示、伏線回収が美しく、フェアです。
明かされる謎も納得できるものです。


この点が、『硝子の塔の殺人』をお勧めできるところです。






さいごに


どんでん返しがある小説が好きなあなた
ミステリ小説が好きなあなた
そんなあなたに『硝子の塔の殺人』はおすすめの一冊です。




つかた
つかた

最後まで読んでいただき

ラプラス
ラプラス

ありがとうございました♪

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