【書評】斬新な設定が魅力!『元彼の遺言状(新川帆立)』~2022年4月の月9ドラマ~ - ラプラスの本

【書評】斬新な設定が魅力!『元彼の遺言状(新川帆立)』~2022年4月の月9ドラマ~

小説
スポンサーリンク


つかた
つかた

ラプラスさ~ん
最近読んで面白かった小説はありますか~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!『元彼の遺言状』だね♪


つかた
つかた

どんな内容の本なのですか?

ラプラス
ラプラス

ネタバレなしで紹介していくよ♪






こんなあなたにおすすめ
  • 読書好きのあなた
  • 月9ドラマが好きなあなた
  • とがった主人公の小説が好きなあなた


はじめに


フジテレビで4月期の月9ドラマとして、
綾瀬はるかさん主演のリーガルミステリードラマ『元彼の遺言状』が始まります。
小説が大変面白かったので、今から楽しみです。



あらすじ


つかた
つかた

ラプラスさ~ん

『元彼の遺言状』のあらすじを教えてください

ラプラス
ラプラス

説明しよう♪


「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」
奇妙な遺言状を残した主人公(剣持麗子)の元彼。
その元彼の数百億円の遺産の分け前を入手すべく、元彼の友人の代理人となった主人公(剣持麗子)が、元彼の友人を犯人に仕立て上げようとする―という内容です。



『元彼の遺言状』を購入した理由


3-1. 設定が斬新


つかた
つかた

なぜラプラスさんは
元彼の遺言状』を買ったんですか~

ラプラス
ラプラス

カバーの“そで”に書かれた部分で決めたよ!


カバーの”そで”にはこう書かれていました。


「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」奇妙な遺言状を残して、
大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。
学生時代に彼と三ケ月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、
犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、
森川家主催の「犯人選考会」に参加することとなった。
数百億円ともいわれる遺産の分け前を獲得すべく、
麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走するが―



私が読んだ中で「自分の全財産を犯人に譲る」という遺言を残し、
主人公(剣持麗子)の依頼人を犯人に仕立て上げるという小説を知りません。

設定が斬新で“読んでみよう”と思わせてくれました。

少しクスッとくるのが”今彼”ではなく、”元彼”ということです。

始めは特に気にしていませんでしたが、後々重要なポイントであることがわかります。




3-2. 著者の経歴も斬新


本の最後に書かれている著者の経歴では
1991年生まれ。アメリカテキサス州出身の宮崎市育ち。
東京大学法学部卒業後、弁護士(2022年2月現在休職中)と書かれています。

ここまでは東京大学!すごいな~くらいですが、
ツイッターを見るとわかるのですが、『元プロ雀士』なんです。

私が知っている限り、東京大学卒で元プロ雀士の小説家はいません。

麻雀好きの私としては読まないわけにはいきません!

このような経歴を持つ人がどんな小説を書くのか大変興味がありました。






『元彼の遺言状』を読んでほしい理由


ラプラス
ラプラス

ぜひ、つかた君にも
元彼の遺言状』を読んでほしいよ♪

つかた
つかた

どうしてです~

ラプラス
ラプラス

ズバリ!
『主人公が魅力的な小説』だからさ♪

4-1. 主人公が魅力的


主人公は剣持麗子、有名な弁護士事務所で働く弁護士。
28歳、年収は2,000万円近く。
ここまでは突出した経歴ではないと思いますが、言動が面白いのです。

お金がないなら、内臓でも売ってお金を作りなさい!



上の言葉は主人公が彼氏に向かって、放った一言です。




彼氏がプロポーズの際、主人公に結婚指輪を渡しました。
相場通りの43万円ほどの結婚指輪です。

しかし、主人公はこれに激怒し、次のように言い放っています。

「あなたの私への愛情は、世間の平均程度ってこと?
 そもそも私は、自分が世間の平均どおりの女だとは思ったことはないし、
 平均が四十万円だとしたら、百二十万円の指輪が欲しいの」


おいおい、言い過ぎだろうとは思うのですが、
さらに、お金がないことを言い訳にした彼氏に向かって、
主人公は次のように言います。

「何が何でも、欲しい物は欲しい。それが人間ってもんでしょ。
 お金がないなら、内臓でも何でも売って、お金を作ってちょうだい」



あなたは弁護士ではないんですか、と突っ込みたくなりますが、
ここまで欲望に素直であれば、いっそ清々しいものです。


さらに、主人公が人事面談でボーナス額を告げられるシーンがあります。




ボーナスが去年より160万円下がり、240万円だと知った主人公は次のように激怒します。


「私はお金が欲しくて働いているんです。働いた対価として、事務所からお金をもらう。
 それを勉強だとか何とか言って、天引きされたら、たまったもんじゃない!」


これは一理ありますので、まだいいですが、
さらに主人公は次のように言い放ちます。


「お金がもらえないなら、働きたくありません。こんな事務所、辞めてやる」


これだけはっきりものを言い、行動できるなんて羨ましいものです。

私も会社員ですので、辞めてやると思ったことはあります。

しかし、実際に言ったことも、行動したこともありません。


以上のように、本作は主人公が大変魅力的です。

実際に存在したら、近づきたくないですが・・・


4-2. 設定が斬新


私が本書を購入した理由と重複しますが、設定が斬新です。

「自分の全財産を、自分を殺した犯人に譲る」という遺言を残して亡くなった元彼。
主人公は数百億円という元彼の遺産の分け前を手に入れるべく、
元彼の友人を犯人に仕立て上げようとします。

このような小説を私は読んだことがありません。

もし、あなたもこのような小説を読んだことがなければ1度読んでみてほしいです。


さいごに


魅力あふれる主人公の小説を読んでみたいあなた
斬新な設定の小説を読んでみたいあなた

そんなあなたに『元彼の遺言状』はおすすめの一冊です。





つかた
つかた

最後まで読んでいただき

ラプラス
ラプラス

ありがとうございました♪


コメント

タイトルとURLをコピーしました