ラプラスさんは年間50冊程度、本を読むのですよね
2023年に読んだ小説の中でおすすめの小説はありますか?
嬉しい質問だね!
では、『2023年に読んだ小説ランキング ベスト5』を発表しよう♪
私は本を読むことが好きで、年間50冊程度の本を読んでいます。
本当に世の中には素晴らしい小説が数多くあります。
今回は私が2023年に読んだ小説の中からあなたにおすすめの小説をランキング形式で紹介します(第1刷が2022年下半期~2023年の小説を対象としています)。
あなたの琴線に触れる小説が一冊でもあることを切に祈っております。
第5位 『変な絵』(雨穴)
あらすじ
あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?
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とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。
9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!? その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
今、最も注目を集めるホラー作家が描く、戦慄の国民的スケッチ・ミステリー!
ラプラスの一言感想
前作の『変な家』同様、今作も絵が多く、一気読みしてしまいました。
短編かなと思っていると、最後の最後に話がつながり、楽しめました。
(楽しめたというより、恐ろしかったというほうが適切かもしれません)
絵に秘められた真実には驚きました。
不気味な話を読みたいあなたにおすすめの小説です。
第4位 『龍の墓』(貫井徳郎)
あらすじ
業火に焼かれた骸、凶器なき刺殺体、密室殺人――
VRゲームの連続殺人を模して、犯人はなぜ殺人を繰り返すのか!?東京都町田市郊外で発見された身許不明の焼死体。町田署の女刑事・保田真萩は、警視庁捜査一課の南条とコンビを組んで聞き込みを開始するが、事件解決に繋がる有力な手がかりを掴めずにいた。
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そんな中、荒川区内で女性の変死体が発見される。その殺害状況が公表されるや、ネット上である噂が囁かれはじめた。〈町田と荒川の殺人は、人気VRゲーム《ドラゴンズ・グレイブ》の中で発生する連続殺人の見立てではないのか?〉一見、何の繋がりもないように思えた二つの事件だったが、やがてその噂を看過できなくなるような事態へと発展していく――。
VRツールが日常に浸透した〈すぐ先の未来〉を舞台に描く、怒濤のノンストップ・エンターテインメント!
ラプラスの一言感想
現実世界で起きる殺人とVRゲームで起きる殺人がどうのように関わっているのだろうとワクワクして読み進められました。
VRゲームの話もしっかり作られていてそれ自体も楽しめました。
VRゲームの殺人に見立てた理由もそういうことか!と驚く内容です。
貫井徳郎さんは2つの話をつなげるのが上手い作家さんだと思っています。
個人的にはラストがくっすっと笑えたのは、貫井徳郎さんのラストらしくなくなかったな~と思っています(非難しているわけではなく、これはこれでその人物の行動に一貫性があり良いと思っています。私は貫井徳郎さんの小説を100%読んでいる貫井徳郎さん好きの読者です)。
ゲーム好きのあなたにおすすめの小説です。
第3位 『でぃすぺる』(今村昌弘)
あらすじ
小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。
ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、“掲示係”に立候補する。
この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書る!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。
マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。犯人はまだ捕まっていない。捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。
マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。
そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。死の謎は『奥郷町の七不思議』に隠されているのか?
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三人の“掲示係”が挑む小学校生活最後の謎。
こんな小学6年生でありたかった、という思いを掻き立てる傑作推理長編の誕生です。
ラプラスの一言感想
6つの七不思議をめぐる小学生たちの物語です。
私はオカルト系は苦手なので少し怖かったシーンもあります(夜一人で読んでいたのも原因でしょうが)。
それでも、謎が謎を呼ぶ展開に小説をめくる手が止められませんでした。
あまりに面白く2日間ほどで読み切りました。
ラストはさすが今村昌弘さんという展開です。
やっぱりラストはこうでしょと思ったのを覚えています。
(ほかの作家さんが同じようなラストだったなら私は納得しなかったでしょう)
「屍人荘の殺人」シリーズが面白かったと感じたあなたにおすすめの小説です。
反対に、初めて今村昌弘さんの小説を読むならこの作品はおすすめしません。
第2位 『あなたが誰かを殺した』(東野圭吾)
あらすじ
閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。
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愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。
残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。
そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。
――私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。
ラプラスの一言感想
題名を見た瞬間嫌な予感がして、買うのを少し躊躇しました。
なぜならば、同じ東野圭吾さんの作品の『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』は犯人が明かされない小説として有名であり(もちろん私も読んだことはあります)、今回の題名が『あなたが誰かを殺した』です。
犯人が小説内で明かされないのは、私の頭が悪いせいもあって犯人がわからず不完全燃焼であることが否めません。
ですので、今回は躊躇しました(結局、数分悩んで買いましたが)。
しかしながら、この小説は犯人が明かされたので安心しました。
さすが東野圭吾さんの小説だけあって読みやすいです。
人間の裏の顔が明かされていくシーンは迫力満点。
犯人も意外だったのですが、最後のどんでん返しが見事。
伏線回収がしっかりされていました。
加賀恭一郎シリーズが好きなあなたにおすすめの小説です。
第1位 『逆転美人』(藤崎翔)
あらすじ
「私は報道されている通り、美人に該当する人間です。
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でもそれが私の人生に不幸を招き続けているのです」飛び抜けた美人であるせいで不幸ばかりの人生を歩むシングルマザーの香織(仮名)。
娘の学校の教師に襲われた事件が報道されたのを機に、手記『逆転美人』を出版したのだが、それは社会を震撼させる大事件の幕開けだった――。
果たして『逆転美人』の本当の意味とは!?
ミステリー史に残る伝説級超絶トリックに驚愕せよ!!
ラプラスの一言感想
伝説級トリックに偽りなし!!
途中まで、美人も大変な人生を歩むこともあるのだなと感じていただけでした。
しかし、100ページ以上の追記を読んだ後でこの小説に対する評価は急上昇!
よくこのトリックを思いつき、完成させることができたなと感服。
普通、思いついても実行に移せないし、移しても完成できません。
少なくとも2回、驚愕しました。
まさかまさかの小説。
もう一度言いますが、伝説級トリックに偽りなし!!
未知の作品を読みたい人におすすめの小説です。
2023年に読んだ小説ランキング ベスト5
2023年に読んだ小説ランキングは次の通りです。
- 第1位 『逆転美人』(藤崎翔)
- 第2位 『あなたが誰かを殺した』(東野圭吾)
- 第3位 『でぃすぺる』(今村昌弘)
- 第4位 『龍の墓』(貫井徳郎)
- 第5位 『変な絵』(雨穴)
私が2023年に読んだ小説の中からおすすめの小説をランキング ベスト5を紹介しました。
1位の『逆転美人』は紙の小説の新たな可能性を感じた作品です。
電子書籍の市場規模が拡大していますが、個人的には小説や資格の本は紙で読みたい人です。
紙の本ならではの小説が今後も出版され、紙の本も素晴らしいことが認知されて欲しいと思っております。
あなたの琴線に触れる小説はあったでしょうか?
一冊でもあったことを切に祈っております。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました♪
2022年に読んだ小説ランキングの記事もあります。
1位の小説は私が今まで読んだ小説の中で最も”心に刺さった”一冊です。
よろしければ、こちらの記事を読んでください。
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